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2026/08/02

Startup Portfolio

プライベートクレジット向けのAIネイティブのオペレーションプラットフォームを開発する"Ellis"がSeedで$10M超を調達

Ellisは、First Round Capitalがリードし、Kearny Jackson、645 Ventures、Harlem Capital、Khosla VenturesなどのVCや著名なオペレーターおよび投資家が参加したSeedで$10M超を調達しました。

プライベートクレジット向けとして初となるAIネイティブのオペレーションプラットフォームのEllisは、ファンド運営するGPに対し、ポートフォリオ全体を単一のリアルタイムデータソースとして提供するとともに、照合作業、LPレポーティング、キャピタルコール、コンプライアンスなど、これまで人手で行われていた業務をAIエージェントが最初に処理します。同プラットフォームは「AIエージェントが異常を検知し、人間が意思決定する」というシンプルな原則に基づいて設計されており、すべての出力は検証可能で、元データまで追跡可能となっています。

プライベートクレジットは現在、数兆ドル規模の市場へと成長し、世界中の企業にとって重要な資金供給源となっています。しかし、その市場を支えるオペレーション基盤は十分に進化していません。多くのプライベートクレジット運用会社では、ファンド管理会社からのデータ、総勘定元帳、ローンサービシングシステム、銀行データ、法務文書、スプレッドシートなど、分断されたシステム上で重要な業務を運営しています。その結果、同じ数値の整合性確認に多くの時間を費やし、決算業務やレポーティングの遅延、オペレーショナルリスクの増加、効率的なスケール拡大の妨げとなっています。

Ellisはこの運用モデルを刷新します。同プラットフォームは、プライベートクレジット運用会社が利用するあらゆるシステムや文書を横断し、照合済みかつ情報源を検証可能な統合基盤を構築します。その基盤の上で、専門化されたAIエージェントが、ポジションやキャッシュフローの照合、異常検知、例外事項の原因追跡、決算、LPレポーティング、ポートフォリオモニタリング、コンプライアンスなどの定型業務を最初に処理します。最終的な重要な意思決定や承認は人間が担い、すべての出力は説明可能でレビュー可能であり、元データまで追跡可能となっています。

EllisはすでにGPに対して大きな成果をもたらしており、利益率の改善、投資家との関係強化、より迅速な資金調達を実現しています。Ellisの顧客は、ファンドを重ねるごとに、より迅速かつ低コストで精度の高い運営を実現し、その競争優位性を積み重ねています。

EllisはRyan Williamsによって設立されました。Ryan Williamsは以前、テクノロジーを活用した機関投資家向けオルタナティブ投資プラットフォームCadreを創業・成長させ、同プラットフォームを通じて約$6Bの取引を実現しました。Cadreを構築する中で、分断されたデータ、手作業による業務プロセス、相互に連携しないシステムが、プライベートマーケットにおけるイノベーションを制約していることを自身で経験しました。

「Ellisは、Cadreを構築していた頃に毎日のように『こんな会社があれば』と思っていた会社です。私たちはプライベートマーケットへの新たな投資手法を作っていましたが、その裏側には常に同じ運用上の課題がありました。重要なデータが互いに連携しない複数のシステムに分散し、チームはどの数字が正しいのかを確認するために多くの時間を費やしていました。大手企業は独自システムや大規模な運営チームを構築できますが、それ以外の企業は限られたリソースで同等の水準を求められていました。私たちは、『institutional』とはインフラにいくら投資できるかではなく、どれだけ優れた運営ができるかを示すべきだと考えています。Ellisは、より多くの運用会社が競争し、成長し、成功するための信頼できる基盤を構築しています。」とEllisの創業者兼CEOのRyan Williamsは述べています。

Ellisは複数のプライベートクレジット運用会社をデザインパートナーとして迎えながらプラットフォームを開発しており、運用資産総額が累計$50B超に及ぶパートナーネットワークとも連携しています。

EllisのChief Product OfficerであるJason Liaoは、WeWorkおよびWonderでプロダクト開発を率いた経験を持つプロダクト・テクノロジー分野のベテランです。Jason LiaoはRyan Williamsと密接に連携し、Treville Capital Groupなど複数のファンド運用会社と共同でAIネイティブなエンジニアリングチームを率いながらプラットフォーム開発を進めています。

Ellisの投資家は、これまで十分なサービスが提供されてこなかったプライベートマーケットの重要なインフラ領域を近代化する大きな機会があると考えています。

「過去10年間のFintechの多くはフロントオフィスに注力してきました。しかし、その裏側の業務にはほとんど誰も取り組んでおらず、それこそが今も問題が残っている理由です。RyanはCadreで長年この課題に直面してきました。彼のチームには、この長年の課題を解決するためのプロダクト力と技術力があります。その組み合わせは、新たなカテゴリーを定義する企業になる可能性を秘めており、私たちはその挑戦を支援できることを誇りに思います。」とFirst Round Capitalの共同創業者兼PartnerのJosh Kopelmanは述べています。

今回の発表を受け、Ellisは調達資金を活用してチームを拡大するとともに、照合作業、LPレポーティング、SBICコンプライアンス、文書インテリジェンス、その他プライベートクレジットにおける重要業務の機能強化を進める予定です。

Ellisはまずプライベートクレジット市場から事業を開始します。将来的には、オルタナティブ投資市場全体へAIネイティブな運用基盤を展開し、資本がより迅速かつ高度で信頼性の高い形で、雇用創出や製品開発、地域社会の発展に貢献する企業や起業家へ流れる世界を目指しています。
 

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