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大規模言語モデルのAnthropic、AI開発アシスタント「Claude Code」でワークフローを強化
Anthropicは、DevOps向けのAI開発アシスタント「Claude Code」のベータ版を公開しました。このツールは、ターミナルベースで動作するAIアシスタントであり、開発環境を変更せずにDevOpsのワークフローを強化します。
Claude Codeは、ターミナル内で直接動作する点が特徴であり、他のAIコーディングツールのようにブラウザや別のプラットフォームを介する必要がありません。AnthropicのClaude 3.7 Sonnetモデルを活用し、リポジトリ全体を包括的に解析することで、複数のファイルやシステムを横断的にサポートします。The Futurum GroupのVPでありDevOpsリーダーであるMitch Ashley氏は、次のように述べています。「Claude Codeは、単なるコード補完ツールではなく、開発ワークフロー、リポジトリ管理、コンテナ統合、クロスファイルリファクタリングを分析できる開発者向けのAIツールです。」
Claude Codeは、コード補完にとどまらず、DevOpsライフサイクル全体を支援します。これにより、知識共有やコードメンテナンスの効率化を実現し、開発サイクルの遅延を最小限に抑えることが可能になります。
• 自動Git操作:コミットの管理、マージコンフリクトの解決、プルリクエストの作成を自然言語コマンドで実行
• テストとデバッグ:相互接続されたコンポーネント間でテストを実施し、不具合を修正
• アーキテクチャの理解:新しいチームメンバー向けにシステムの概要を要約・説明
• クロスファイルリファクタリング:システムの整合性を保ちつつ、複数ファイルに一貫した変更を適用
セキュリティとプライバシーを重視。この仕組みにより、セキュリティ要件の厳しい環境でも導入可能です。
Claude Codeは、クラウドベースの代替ツールとは異なり、AnthropicのAPIに直接接続する設計を採用。
• 中間サーバーを介さないことで攻撃リスクを軽減
• ファイル変更やコマンド実行時に明示的な承認を要求する許可システムを搭載
DevOps向けコスト管理。開発者1人あたりのコストは1日5〜10ドル程度で、コードベースの規模やクエリの複雑さに応じて変動します。
組織がClaude Codeを大規模導入する際のコスト管理も考慮されています。
• 使用状況の追跡
• トークン消費を抑えるコンパクト化機能
• Amazon Bedrock、Google Vertex AIなど複数のAPIプロバイダーと統合
Claude Codeは、事前構成済みのセキュリティ対策を備えた開発用コンテナのリファレンス実装を提供。これにより、チーム全体で一貫したセキュアな開発環境を維持できます。
• カスタムファイアウォール設定
• 不要なネットワークアクセスを制限
Claude Codeは、独立したAIサービスではなく、開発環境にシームレスに統合されるAIアシスタントとして進化しています。DevOpsチームは、セキュリティを維持しながら既存のワークフローを強化し、実際の開発課題を解決するAIツールを導入することが可能になります。将来的には、AIが開発者の作業を理解し、リアルタイムで支援する統合型ソリューションとしての役割を果たすことが期待されています。
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