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MusicTechのDuetti、フランス支社を新設しNaïma Menxhiqiをカントリーディレクターに任命
インディペンデント・アーティスト向けのカタログ買取プラットフォームを展開する米国のスタートアップDuettiは、フランス支社の正式立ち上げと、その初代カントリーディレクターとしてNaïma Menxhiqi氏が就任したことを発表しました。Menxhiqi氏は6月1日付で同職に着任しており、パリオフィスは数か月以内に開設される予定です。同支社は2名のA&R、Simon Huver氏とLyva Corvo氏が支援します。Duettiにとってフランスは、世界的なヒット曲を生み出すアフロビーツ/アーバン/エレクトロニック音楽のグローバルハブとして戦略的重要性が高く、これまでもImen EsやYannsといった人気アーティストのカタログ買収を実行しており、今回の支社開設はその取り組みを本格化させる動きとなります。
Menxhiqi氏は、フランス国内におけるカタログマネジメントと東欧における音楽権利のマネタイズで豊富な経験を持つ業界人物です。2010年代半ばに東欧およびバルカン半島地域で活動を開始した同氏は、YouTubeで数千万回の再生を集めながらも自身の楽曲がロイヤリティを生み出していること自体を認識していない多くのアーティスト・ソングライターの実情に直面し、その課題を解決するためバルカンレパートリーに特化したパブリッシング会社Alba Music Publishingを設立し、ソングライターのSACEMなど演奏権管理団体(PRO)への加入とロイヤリティ収集を支援しました。続いて、フランス市場に特化した2社目のパブリッシング会社We Matter Music Publishingを立ち上げ、Jul、Soprano、Soolking、Niskaといったフランスを代表するアーティストにビートを提供してきたKostonやToto Beatsらのビートメイカーとサインを締結しました。これらの実績が米国の音楽権利ファンドの目に留まり、同氏はその後カタログブローカリッジへと活動を広げ、Duettiの初期フランス案件も同氏を通じて成立しています。
Menxhiqi氏はDuettiについて、「市場の多くのプレイヤーとは異なり、Duettiは単にカタログを取得するだけの存在ではありません。同社はインディペンデント・クリエイターの現実に合わせた、透明性が高くシンプルなアプローチで、アーティストの真のパートナーとして機能しています」とコメントしています。続けて同氏は、「カタログ買収はこれまで、いわゆる『プレミアム』『エバーグリーン』なカタログを持つ確立されたアーティストに限られたものでした。Duettiは、これまで市場が過小評価してきたインディペンデント・アーティストのカタログの価値を正当に評価することで、その力学を変えてきました」と語っています。DuettiのCEOであるLior Tibon氏も、「Naïmaをフランス市場のリーダーとして迎えることができ大変嬉しく思います。彼女の参画は、Duettiがフランス市場に寄せる強い熱意と、現地の音楽産業への投資コミットメントを象徴しています」と述べています。グローバルにみると、Duettiは2026年1月にThe Raine Group主導の2億ドル調達(累計調達額6.35億ドル)を完了し、月間80件超のディール締結ペースで、出版権・原盤権・ロイヤリティストリームを跨ぐ包括的なカタログ買収機能を構築しています。今回のフランス進出は、その成長戦略の中でも欧州の中心市場の一つを直接カバーする重要な布石となる見通しです。
Duettiについて
Duettiは、2022年に米国ニューヨーク市で、Lior Tibon氏(共同創業者兼CEO、Tidal元COO)とChristopher Nolte氏(共同創業者兼COO、Apple Music元ビジネス開発担当)によって設立された、インディペンデント・アーティストおよびクリエイター向けの音楽ファイナンス/カタログサービスプラットフォームを提供するスタートアップです。Tibon氏は2009年から2015年までDeutsche Bankロンドン拠点で投資銀行業務に従事した後、Tidalに参画しJay-Z氏らとともに同サービスを2021年の売却まで率いた経歴を持ち、その金融・音楽配信業界双方の知見をベースに「メジャーアーティストに限定されてきたカタログ売却市場を、データドリブンに『民主化』する」というミッションのもとDuettiを立ち上げました。同社はニューヨーク本社のほか、ロサンゼルス、マイアミ、ロンドン、そして今回新設するパリにオフィスを構え、設立から3年余りの間に40カ国以上、1,100名超のクリエイターと提携してきました。Duettiの中核は、独自データベースとAI/データ分析に基づく「個別トラック単位でのカタログ価格算定モデル」で、確立された楽曲については1トラックあたり最大400,000ドル、ディール総額では1件あたり最大700万ドルの買取を提供する一方、買取後はDuetti自身がROIにフォーカスした独自マーケティング手法でカタログを継続的に運用します。事業領域は原盤権からスタートしましたが、現在はパブリッシング権およびロイヤリティストリームの買取まで拡張しており、年収2,000ドル以上の音楽収入があるクリエイターから幅広く案件を受け付けています。資金調達面では、設立以降エクイティ、デット、資産担保証券(ABS)を組み合わせて累計約6.35億ドルを調達。2024年10月にはインディアーティストの音楽権利を裏付けとする業界初の8,000万ドルのABS取引をBarclaysをプレースメントエージェントとして実行し、2026年1月にはThe Raine Group主導の2億ドルラウンド(Truist Securitiesがリードする1.5億ドルの銀行ファシリティとViola Creditによる5,000万ドルのサイドファシリティを含む構成のものを含めた累積額)を完了。投資家陣にはThe Raine Group、Roc Nation、Flexpoint Ford、Viola Ventures、Viola Credit、Nyca Partners、Cohen Circle、Untitled、Presight Capital、Northleaf Capital Partnersなどが名を連ね、独立系アーティスト経済を支える代表的なMusic FinTechプラットフォームとしてのポジションを確立しています。
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