不妊治療のFuture Family、Clear Havenから4億ドル調達―体外受精の資金支援を拡大へ

不妊治療の資金支援プラットフォームを提供するFuture Familyは、Clear Haven Capital Managementから4億ドルの資金調達を実施しました。この資金は、体外受精（IVF）や卵子凍結治療を受ける人々への融資を拡大し、急増する需要に対応するために活用されます。

不妊治療市場は急速に成長しています。2023年には米国内だけで40万件を超える治療が実施されましたが、依然として多くの人々にとって費用面でのハードルが高いのが現状です。一般的な体外受精の治療費は2万ドル（約300万円）を超え、多くの保険会社では選択的治療としてカバーされず、ほとんどの家庭は自己負担を強いられています。

Future Familyはこれまでに2億ドルを超える資金を提供し、1万人以上の家族が不妊治療を受けるための費用をサポートしてきました。今回調達した4億ドルは、米国内で最大規模の不妊治療向け資金提供枠となり、同社が提供する頭金ゼロの個別融資プランをさらに拡大し、より多くの家庭が経済的負担なく治療を受けられるようになります。

Future Familyの創業者であるClaire Tomkins氏は「私たちはただ融資を提供するだけでなく、不妊治療の体験そのものを改善したいと考えています。今回の新たな資金調達により、より多くの女性やカップルが経済的な理由で治療を諦めずに済むようになりました。私たちは今後も患者に寄り添い、柔軟で手頃な資金調達と保険の両方を提供していきます」と述べています。

2016年の設立以来、Future Familyは米国内の600以上の主要な不妊治療クリニックと提携し、国内最大規模の融資ネットワークを構築しています。Clear HavenのマネージングパートナーであるMark Simmer氏は、「Future Familyは医療融資市場における重要な課題を解決しており、私たちは彼らの使命を支援できることを誇りに思います。融資と保険を組み合わせることで、より多くの家庭が経済的な安心を得て治療を受けられるようになっています」と評価しています。

最近、同社は米国初となる全国規模の体外受精保険「Baby or Your Money Back」を発表し、2回の治療が成功しなかった場合に費用を払い戻す画期的な仕組みを導入しました。これまで多くの家庭は多額の借金を抱えるか、治療自体を諦めざるを得ませんでしたが、Future Familyはこうした経済的障壁を取り除くことで、多くの人々が子供を持つ夢を実現できるようサポートしています。

Future Familyについて
Future Familyは、米国で不妊治療を支援するリーディングカンパニーです。融資サービス、オンライン・コーチング、薬局サービス、そして米国初の全国規模IVF保険など、多面的なサービスを提供しています。創業者のClaire Tomkins氏自身のIVF治療経験を元に設立され、これまで1万人以上の家族に2億ドル以上の資金提供を通じてサポートしてきました。