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オープンソースAIのMistral、CEOが閉じたAIモデルへの依存は提供事業者に強大な支配力を与えると警告
Mistralの共同創業者兼CEOであるArthur Menschが、閉じた(クローズドな)AIモデルへの依存を見直すよう企業の経営層に呼びかけました。同氏はLinkedInへの投稿の中で、クローズドなモデルの提供事業者が顧客データの保持を強め、顧客のビジネスに対して強大な支配力を握りつつあると主張しています。企業が社内の情報とモデルを結び付けるほど、提供側はその内容を把握し学習に利用できるという見立てです。
Menschはさらに、一部のAI企業には自社の有力な顧客と競合し始めた実績があると指摘し、こうした状況への警戒を促しました。ただし、提供事業者が顧客情報を使って標的を選んでいるという踏み込んだ見方については、明確な根拠は示されていません。そのうえで同氏は、データをオープンな仕組みで保管すること、AIへのアクセス権限を自社で管理すること、自前でモデルを継続的に鍛える体制を築くことを企業に勧めています。
同氏は、フロンティアAIは事業の成長を加速させ得るものの、その技術が自社の手の内になければ、得られる成長は自社のものにはならないと投稿を締めくくっています。この主張は、企業が自社データでモデルを構築・運用できるようにするMistralの製品群を後押しするものでもあります。米Palantirの経営者も同様にベンダーへの過度な依存に警鐘を鳴らしており、AIモデルの選定が単なる調達判断ではなく企業のアーキテクチャ上の重要な意思決定になりつつあることを示しています。
Mistralについて
Mistralとは、フランス・パリを拠点とするAI企業です。2023年に、Google DeepMind出身のArthur Menschと、Meta出身のTimothée LacroixおよびGuillaume Lampleによって設立されました。オープンウェイトの大規模言語モデルを中心に開発し、企業が自社データで独自モデルを構築・運用できる「Forge」などの基盤を提供しています。米国の巨大テック企業への依存を避けたい欧州の需要を背景に、データ主権を重視する姿勢で急成長してきました。誰もが最先端のAIを中央集権的な支配の外で利用できるようにすることを使命として掲げています。
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