Identity SecurityのOpal Security、Cyberhaven元CEOのHoward Ting氏をCEOに任命

Opal Securityは、Howard Ting氏をChief Executive Officerに任命したと発表しました。Ting氏はCyberhavenでCEOを務めた後にOpal Securityへ参画し、20年以上にわたりサイバーセキュリティおよびエンタープライズソフトウェア企業の成長拡大を牽引してきた経験を持ちます。今回の人事は、顧客企業がAIエージェントやAI主導のワークフローを急速に導入し、アクセス管理の前提が大きく変わる局面で行われました。人と機械の双方にまたがるアクセス統制が複雑化する一方で、アイデンティティ起点の脅威が増大しているという業界全体の流れの中で、Opal Securityはアクセスガバナンスとアイデンティティセキュリティを統合したプラットフォームとして存在感を強めているとしています。

Ting氏は、アイデンティティはサイバーセキュリティプログラムにおける最大の失敗要因であり続けると述べ、Opal Securityが構築してきた先進的なプラットフォームを高く評価しました。同氏は、使いやすさ、自動化、深いセキュリティ文脈に焦点を当てた製品思想が、企業がAIを急速に採用する中で直面する最大の課題を解く上で独自の強みになるとし、この重要な局面で同社に参画することに意義を感じていると語っています。Ting氏はCyberhaven以前にもRedis、Nutanix、Palo Alto Networksでエグゼクティブを歴任し、各社がカテゴリー変革を進める中で大きな成長を後押ししてきました。グローバルチームの構築、GTMオペレーションのスケール、プロダクト主導組織のリードといった経験が、Opal Securityの事業拡大と実行力強化に寄与するとされています。

Opal Securityは2020年創業で、企業向けにアクセスガバナンスとアイデンティティセキュリティの統合コントロールプレーンを提供しています。複雑な環境に散在するあらゆる種類のアイデンティティに対して可視性を集約し、アクセス申請・付与・見直しなどのワークフローを自動化し、最小権限をインテリジェントに強制することを狙います。顧客にはCloudflare、Databricks、Figma、Notion、Runway、Scale AIなどが含まれ、システムとデータ保護の近代化に同社を活用しているとされています。資金調達は累計3,200万ドルで、Greylock Partners、Battery Ventures、Box Group、SVCIが支援し、Abnormal AIのFounder & CEOであるEvan Reiser氏、CoinbaseのCSOであるPhilip Martin氏、DatadogのCISOであるEmilio Escobar氏らがアドバイザーとして参画しています。投資家のSaam Motamedi氏とDharmesh Thakker氏は、AI主導の企業がこれまで以上のスピードで拡大する中で、人、サービス、AIエージェントにまたがる厳格で統一的なアクセスガバナンスの重要性が高まっていると述べ、Ting氏が次の成長局面を導く適任者だと評価しています。

今後Opal Securityは、Ting氏のリーダーシップの下でプロダクト機能を拡張し、顧客とのパートナーシップを強化しながら、世界的な需要増に対応するためのオペレーション拡大を進める方針です。Ting氏はCEOに加えて同社の取締役会にも参加し、Cyberhavenの取締役も継続します。

Opal Securityについて
Opal Securityは、あらゆるアイデンティティに対応するAIネイティブなセキュリティを掲げるIdentity Security企業です。認可の理由付けを行うプラットフォームにより、人と非人間のアイデンティティ双方を対象に、リアルタイムの可視性、優先順位付けされたインサイト、摩擦の少ない統制を提供し、組織が大規模にリスクを低減できるよう支援します。中核には重要リスクを継続的に抽出して文脈化するインテリジェントなデータレイヤーがあり、従来型のIGAやワークフローツールと異なり、露出した権限の是正を直接実行できる読み書き権限をセキュリティチームに提供します。環境がより動的かつ自律的になる中で、自己改善する仕組みによりレジリエンスを確保し、リスクを増やさずにスピードを上げることを目指します。