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手術支援ロボティクスのVicarious Surgical、臨床試験および商用化フェーズに向けた体制強化
次世代手術支援ロボティクスを開発するVicarious Surgical(NYSE: RBOT)は、2025年6月27日に開催された年次株主総会において、Fuad Ahmad氏およびJoseph Doherty氏を新たに取締役に選任したと発表しました。また、Ric Fulop氏が同総会をもって取締役を退任したことも併せて明らかにしました。Vicarious SurgicalのCEO兼共同創業者であるAdam Sachs氏は、「取締役会を代表して、Fuad氏とJoseph氏をチームに迎えられることを大変嬉しく思います。お二人の豊富な経験と知見は、我々の臨床試験の進展および将来的な商用化に向けた重要な支えとなるでしょう」と述べるとともに、「Ric氏の5年間にわたる多大な貢献に心から感謝します。彼の在任期間中に築かれた成果は、会社にとって大きな財産となりました」とコメントしました。
Fuad Ahmad氏は、CEO・CFO向けのコンサルティングファームであるFLG Partnersのパートナーを務めており、2020年から2025年までは医療機器企業Iridex Corporation(NASDAQ: IRIX)のCFOを歴任。そのほかにもMitek Systems、Vaxart、Cutera、Telenav、Sezmi、Globalstarなど、上場企業やスタートアップにおいてCFOや財務責任者として豊富な実績を持ち、IPOや資金調達において累計15億ドル以上を主導した経験があります。
一方、Joseph Doherty氏は2025年1月より、マサチューセッツ大学を支援する非営利組織Worcester City Campus CorporationのCEOを務めています。これまでに、Saint John’s High Schoolの教員、Immertecの取締役、Massachusetts Biomedical Initiative(MBI)のBOLTイニシアティブ・ディレクター、Scapa HealthcareおよびScapa Groupの社長・取締役などを歴任し、Olympus Surgical Technologies Americaでは米国社長を務め、Johnson & Johnsonでも24年以上にわたり上級職を歴任するなど、医療機器分野における豊富なリーダーシップ経験を持ちます。これらの人材を新たに取締役として迎えることで、Vicarious Surgicalは臨床開発および商業展開において、さらに強固な経営体制を構築しつつあります。
Vicarious Surgicalについて
Vicarious Surgicalは、2014年に設立された次世代の手術支援ロボティクス企業です。独自のヒューマノイド型手術ロボットを活用し、外科医を仮想的に患者体内に“転送”して低侵襲手術を行う革新的な技術を開発しています。同社は、手術の効率向上、患者アウトカムの改善、医療コストの削減を目指し、技術者、医療機器専門家、医師による精鋭チームによって運営されています。投資家にはBill Gates氏、Khosla Ventures(Vinod Khosla)、Innovation Endeavors、AME Cloud Ventures(Jerry Yang)、Sun Hung Kai & Co.、E15 VC(Philip Liang)など著名なテック投資家が名を連ねており、マサチューセッツ州ウォルサムに本社を構えています。
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