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Cognitive AIのThetaRay、Spayceと提携し、国際送金の金融犯罪対策を強化
Cognitive AIを活用した金融犯罪コンプライアンス分野の世界的リーダーであるThetaRayは、国際送金プラットフォームを提供するSpayceと戦略的パートナーシップを締結しました。この提携により、複雑化・巧妙化する金融犯罪を防ぎ、安全な国際送金を実現します。本パートナーシップの詳細は、金融イベント「Money 20/20」にて正式に発表されます。
現在の金融犯罪はかつてないスピードで進化しています。犯罪組織は多国籍企業並みの複雑さと機動性を持ち、従来のルールベース型のマネーロンダリング対策(AML)では対応できなくなっています。これにより多くの不正取引が見逃され、規制上のリスクだけでなく、金融機関にとって財務的・評判上の損害も引き起こしています。Spayceは、この課題に対処するためにThetaRayのCognitive AIを活用したトランザクション監視ソリューションを導入しました。このAIソリューションは大量の取引データをリアルタイムで解析し、細かな不審取引や複雑な金融犯罪のスキームを高精度で検出します。これによりSpayceは、コンプライアンス強化と規制対応力の向上を実現すると同時に、安心して事業拡大できる環境を整備しています。Spayceは現在、中小企業から大規模な金融機関まで、世界200か国以上に及ぶ顧客にサービスを提供しています。同社はThetaRayの導入によって、取引の透明性を高めながら、スピードや顧客体験を犠牲にすることなく、安全かつ迅速なグローバル送金を可能にしています。
ThetaRayのCEOであるPeter Reynolds氏は、「金融犯罪が急速に進化している現在、それを防ぐ技術はさらに迅速に進化しなければなりません。Spayceとの提携により、強固な決済インフラとCognitive AIの能力を融合させ、積極的なリスク管理と透明性の高い取引を実現します」と述べました。一方、Spayceの共同創業者であるDebra LePage氏は、「Spayceは、送金機能をグローバルに拡張していく中で、セキュリティとAMLコンプライアンスを事業の中心に据えています。ThetaRayとのパートナーシップは、ますます高度化する金融犯罪の脅威を先取りしつつ、顧客に安心できる送金体験を提供し続けることを可能にします」と語っています。
ThetaRayについて
ThetaRayは、Cognitive AIを活用した金融犯罪コンプライアンスの世界的リーダーです。伝統的なルールベースのシステムの限界を超え、効率的でリスク対応型のコンプライアンス運用を可能にします。同社のSaaSソリューションは、コンプライアンスを規制対応の義務から成長を促進するドライバーへと転換させ、金融機関が新たな市場へ自信をもって進出することを支援します。Santander銀行、Clear Bank、Mashreq Bank、Payoneer、Onafriq、Travelexなど、世界の大手金融機関で導入されており、犯罪ネットワークの検知と実用的な洞察を提供し、世界の金融エコシステム全体に信頼と安心をもたらしています。
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