FinTechのRamp、Stripeと提携しステーブルコイン対応カードでグローバル市場を加速

企業向け金融プラットフォームを提供するRampは、大手決済企業のStripeとの提携を発表しました。両社はこの提携を通じて、ステーブルコインを活用した新しい法人カードの提供を開始します。このカードには統合型の経費管理ソフトウェアが組み込まれ、迅速な決済処理、低コストでの資金管理、通貨の変動リスクを抑える機能を備えています。

Rampの法人カードでは、企業は現地通貨を使ってRampのウォレットに資金を入金し、通常の国内決済と同様に取引を行うことができます。また、預け入れられた資金は米ドルと同価値で保持されるため、現地通貨の価値下落に対する保護策としても機能します。さらに、このカードはRampが提供する経費管理や財務の自動化サービスにも簡単に連携でき、業務の効率化が期待されます。両社の担当者は、この製品が企業の国際的な支払いを最適化し、シンプルで安定したクロスボーダー取引を実現するとしています。Stripeとの提携により、Rampのプラットフォームをこれまでアクセスが困難だった市場にも広げ、新興国の企業も米国企業と同等の高度な金融ツールにアクセス可能になります。

ステーブルコインカードとRampの金融サービスを組み合わせることで、世界各地での企業の事業成長や電子商取引（Eコマース）の拡大が見込まれます。当面はステーブルコイン需要が特に高まるラテンアメリカ市場を皮切りに展開を開始し、企業は24時間対応の即時米ドル送金、決済遅延の排除、財務管理業務の自動化、即時収益最適化など、数多くの利点を得られるようになります。両社は今後数ヶ月の間に、ヨーロッパ、アフリカ、アジア地域にもサービスの展開を進めていく予定です。また、市場のニーズや規制の要件に柔軟に対応しながら、製品やサービスをさらに改善・拡充していく方針です。

Rampについて
Rampは企業の財務運営を効率化し、時間とコストの節約を支援する金融オペレーションプラットフォームです。支払い処理、法人カード、ベンダー管理、調達、出張予約、自動経理処理などをAIを用いて統合的に提供し、企業の生産性向上をサポートしています。2019年設立で、家族経営の農場からグローバル企業まで30,000社以上の顧客を持ち、これまでに20億ドルの経費節減と2,000万時間以上の業務時間の削減を達成しています。