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2024/12/23

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AgTechのOhalo Geneticsが、フロリダ大学農業科学研究所およびフロリダいちご産業と協力し、壊滅的な真菌病に対抗

Ohalo Genetics, Inc.は、フロリダ大学農業科学研究所(UF/IFAS)、フロリダファンデーション種子生産者協会(FFSP)、およびフロリダいちご生産者協会(FSGA)と提携し、フロリダ州のいちご作物を脅かす壊滅的な真菌病「ネオペスタロチオプシス」に立ち向かうプロジェクトを開始しました。この共同プロジェクトにより、病気に耐性のあるいちご品種が開発され、フロリダ州の10億ドル規模のいちご産業の将来が確保されることを目指します。

 

ネオペスタロチオプシス:拡大する脅威
2017年にフロリダ州で初めて発見されたネオペスタロチオプシスは、いちご農家にとって最も深刻な課題の一つとなっています。2019年から2020年にかけての発生では、広範囲にわたる被害が作物に甚大な影響を与え、生産コストを増大させました。現在、この病気には殺菌剤と徹底的な畑管理が用いられていますが、これらの方法は費用がかさみ、効果も限定的です。

 

技術革新による解決策
Ohaloは、Boosted Breeding™と呼ばれる最先端の育種プラットフォームを活用し、UF/IFASの遺伝資源と組み合わせることで、ネオペスタロチオプシスに耐性を持つ新しい品種を開発しました。この品種は、既存のフロリダ大学いちご品種に耐性遺伝子を組み込み、2025年には実験的な非商業試験が開始される予定です。
OhaloのCTOであるJud Ward氏は、このイニシアチブの重要性について次のように述べています:
「この協力は、重要な農業課題を解決する上での公私連携の力を示しています。フロリダのいちご産業は、作物を壊滅させる病気であるネオペスタロチオプシスへの対応を急務とする要望を私たちに寄せました。私たちはこの課題に応えることを誇りに思い、フロリダのパートナーと協力して、最先端の育種システムと深い農業専門知識を活用し、持続可能で長期的な解決策を提供しています。」

 

耐性品種の利点
ネオペスタロチオプシス耐性いちご品種の開発は、フロリダ農家に次のような多大な利点をもたらします:
• 作物損失の削減:耐性植物は、ネオペスタロチオプシスによる収穫減を軽減し、安定した生産を実現します。
• 生産コストの削減:殺菌剤や労働集約的な管理への依存を減らすことで、コスト削減が可能です。
• 果実の品質向上:健全な植物は、高品質のいちごを生産する可能性が高まり、サイズ、保存期間、市場性が向上します。
• 持続可能な農業実践の促進:耐性品種の開発と採用は、化学薬品の使用を減らし、環境に優しい病害管理を支援します。

 

産業全体の統一的取り組み
この画期的なプロジェクトの資金は、フロリダいちご産業全体から提供されており、作物保護への統一的なコミットメントを示しています。UF/IFASの園芸科学教授であるVance Whitaker氏は、このパートナーシップの重要性を次のように述べています:
「これは、産業の利益のためにタイムリーな解決策を実現するための重要な協力関係です。」
FFSPのJohn Beuttenmuller氏は、次のように述べています:
「このパートナーシップは研究以上のものです。それは、フロリダの畑に現実的な解決策を届けることを目的としています。」
FSGAのKenneth Parker氏は、この取り組みの経済的・文化的意義を強調しました:
「フロリダいちご産業は常に革新的であり、この取り組みはフロリダの経済に約10億ドルの経済効果をもたらす重要な産業の成功を確保する効果的な解決策を生み出します。」

 

Ohaloについて
2019年設立のOhalo Geneticsは、農業の革新を牽引する企業です。そのBoosted Breeding™プラットフォームは、レジリエンスが高く、収量が多い植物品種の開発を加速し、地球人口の増加に対応する持続可能な農業を実現します。

 

TagsAgriTechUnited States

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