サイバー攻撃復旧ソリューションSalvador Technologiesが、Deutsche Telekom から戦略的投資資金調達

欧州の通信大手 Deutsche Telekom が、Salvador Technologies に対して戦略的投資を行いました。この投資は、ポートフォリオ企業を Deutsche Telekom の幅広いビジネスおよびテクノロジーエコシステムに統合することを目的とした、初期段階投資部門 hubraum Fund を通じて実施されました。Deutsche Telekom からの投資は、Salvador Technologies の販売網の拡大に大きく寄与するものとなります。この資金の投入により、同社はドイツ、オーストリア、スイス(DACH地域)、ポーランド、米国での市場プレゼンスを主に強化していく予定です。

Salvador Technologies は、オペレーショナルテクノロジー(OT)および産業制御システム(ICS)のダウンタイムを最小限に抑え、継続的な運用機能を確保する、特許取得済みのセキュリティフェイルオーバー技術に特化しています。この技術の中核は、HMIまたはSCADAシステムにリンクしたハードウェア、エージェントソフトウェア、包括的な監視システムで構成される、革新的なサイバー攻撃復旧プラットフォームです。このセットアップにより、従来の復旧プロトコルを回避するだけでなく、30秒以内にシステム機能を復旧させる迅速な復旧が可能になります。

同社は、マネージドセキュリティサービスプロバイダー(MSSP)、システムインテグレーター(SI)、付加価値再販業者(VAR)とのパートナーシップを通じて、サイバー攻撃復旧プラットフォームの戦略的な販売を行っています。これらの協業により、重要インフラと産業企業顧客の運用継続性を守る、高度なマネージドサイバーセキュリティサービスの提供が可能になります。Deutsche Telekom の hubraum Fund の投資家である Tamar Shlimak は、「過去数年間で重要インフラおよび運用技術システムに対するサイバー攻撃が急増していることを受け、Deutsche Telekom はビジネスの継続性を確保することにコミットしており、Salvador Technologies の重要システム復旧ソリューションの大きな可能性を認識しています」と述べています。

Salvador Technologies の共同創業者兼最高経営責任者の Alex Yevtushenko は、「Deutsche Telekom との戦略的な取り組みは、投資家としてだけでなく、潜在的に価値のあるビジネスパートナーとしても大変喜ばしいものです。提案された協業を通じて、Deutsche Telekom のグローバルネットワークを活用し、欧州および米国での事業プレゼンスを拡大できる大きな利点が得られる可能性があります」と語っています。Salvador Technologies は、これまでの実績に更に上乗せし、今回の資金調達は、グローバルな影響力を拡大する道のりにおける重要な節目となります。