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Open Source SecurityのChainguard、成熟したOSSを長期的に支える新モデル「EmeritOSS」を発表
オープンソースプロジェクトは成熟すると、抜本的な機能拡張よりも、安全で予測可能な保守が重要になります。しかし、創設者やメンテナーが役割を終えた後も、企業の基盤ワークロードとして使われ続けるOSSには、継続的な安全性とサポートが欠かせません。こうした課題に対応するため、Chainguardは成熟したオープンソースプロジェクトの長期的な持続可能性を支援する新たな取り組み「EmeritOSS」を立ち上げました。
EmeritOSSは、メンテナー不在やアーカイブ状態にある選定プロジェクトに対して、安定性を重視した保守を提供します。利用者は、プロジェクトのライフサイクルやコミュニティの期待に応じた複数のサポートレベルから選択でき、コードへの継続的なアクセスを確保するための公開フォークの作成、脆弱性修正のための依存関係更新、更新内容を含む新リリースの提供などが含まれます。さらに、サポート範囲やサービスレベルを明確に示すドキュメントの公開、必要に応じたソースからのビルドとChainguardのイメージカタログへの追加、該当する場合は更新済みAPKパッケージの提供も行います。これにより、成熟したOSSに依存するチームは、将来の移行計画を立てながら、当面の安全運用を継続できるようになります。
Chainguardは、アーカイブ済みまたは保守が止まったOSSに依存する組織に対し、対象プロジェクトを提出することでEmeritOSSとしての検討を受けられる仕組みを用意しています。重要なOSSを必要な期間、安全に稼働させ続けるための実践的な選択肢を提示する狙いです。
Chainguardについて
Chainguardは、ソフトウェアサプライチェーンの安全性向上を目的とするセキュリティ企業です。セキュアなコンテナイメージやオープンソースソフトウェアの保守・配布を通じて、企業がOSSを安全かつ信頼性高く利用できる環境を提供します。EmeritOSSを含む取り組みにより、OSSエコシステム全体の長期的な持続可能性の確保を目指しています。
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