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FinTechのAnrokとMexio、グローバル税務コンプライアンスを一体化する統合ソリューションを発表
B2B SaaSおよびAI企業向けに請求自動化と収益管理プラットフォームを提供するMaxioは、モダンなソフトウェアビジネス向けグローバル税務コンプライアンスプラットフォームAnrokとの新たな提携を発表しました。今回のパートナーシップにより、Maxioの請求・レベニューエンジンとAnrokの自動グローバル税務プラットフォームがシームレスに連携し、財務チームは国や地域をまたぐ売上と税務コンプライアンスを単一の接続されたシステムで管理できるようになります。ソフトウェア企業が国際展開を進めるなかで、VAT(付加価値税)やGST、売上税の管理は、スケールに伴うオペレーション負荷とリスクが最も大きい領域の一つになっています。一方で、こうした税務コンプライアンスは、高成長のグローバル企業を目指すうえで避けて通れない条件でもあります。MaxioとAnrokは、請求とグローバル税務コンプライアンスを一体化することで、手作業のワークフローを排除し、代償の大きいコンプライアンスエラーのリスクを減らし、監査対応・グローバル展開に耐えうるファイナンス基盤を構築しやすくすることを狙っています。
MaxioのCEOであるBranden Jenkinsは、「財務チームは、請求と税務がバラバラのツールではなく、一つの統合されたシステムとして連動することを求めています。今回の提携により、Maxio上でグローバル税務コンプライアンスを直接自動化できる“選択肢と柔軟性”を提供できます。AnrokはSaaS税務の信頼できるリーダーであり、両社でグローバル成長の大きなボトルネックを取り除きます」とコメントしています。
Anrokは、米国内および世界数百の税務管轄に対応した自動税額計算、地域別の正確な税務処理、継続的な法規制アップデートを提供しており、その機能が今回の統合を通じてMaxioの顧客にも直接提供されます。AnrokのCROであるDan Burrillは、「Maxioとは、『現代のソフトウェアビジネスの実態に合った自動化・精度・ワークフローを財務チームに提供すべきだ』という信念を共有しています。AnrokをMaxioの請求エンジンに直接つなぐことで、サブスクリプション、インボイス、レベニュー、税務を一つの場所で管理できるようになり、グローバル展開が『世界規模の頭痛の種』にならないよう支援します」と述べています。
新しいMaxio+Anrok連携により、財務チームはMaxioの請求ワークフローの中にグローバル対応の税務オプションを直接組み込むことができます。サブスクリプション作成時、請求書発行時、従量課金やスポット課金など、あらゆるタイミングでリアルタイムに正しい税務処理が適用され、手動での税設定やスプレッドシートによる突合作業、コンプライアンス上の抜け漏れを大幅に削減できます。その結果、多数の税務管轄にまたがってビジネスを展開する企業でも、クリーンでコンプライアンス準拠、かつ監査対応が容易な請求プロセスを構築しやすくなります。オンライン請求サービスdoxoのFinancial ControllerであるKris Kelleranは、「MaxioとAnrokの統合は、まさに私たちが望んでいたものです。スマートに接続されたシステムが、業務をシンプルかつ効率的にしてくれます。請求と税務を一つのフローに統合できれば、手動の突合が不要になり、例外処理も減り、月次決算プロセスは格段にクリーンになります。こうした“先を見据えたテクノロジー”を採用できることに期待しています」と評価しています。
Anrokについて
Anrokは、モダンビジネス向けのグローバル税務コンプライアンスプラットフォームです。スタートアップからエンタープライズまで、100カ国以上の税務管轄に対応し、自動ネクサスモニタリング、税額計算、申告・納付、監査対応レポーティングを提供しています。複雑なビジネスモデルを持つデジタル企業向けに税務・ファイナンスの専門家が設計したプラットフォームであり、税務コンプライアンスを手作業の負担から自動化されたインフラへと変革します。2020年創業、本社はサンフランシスコにあり、Sequoia Capital、Index Ventures、Khosla Ventures、Spark Capitalなどから1億ドルの資金調達を行っています。現在は世界3,000社以上、Forbes AI 50の44%の企業に利用されるなど、SaaS・AI企業のグローバル税務基盤として成長を続けています。
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